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親が老人ホームに入居したら、実家の“売り時” はいつ?後悔しないための判断基準


親が老人ホームへの入居を決めると、それまで住んでいた実家が急に「空き家」になります。

「いつか片付けなければ」と思いながらも、何から手をつければよいのか分からず、時間だけが過ぎてしまう――そんなお悩みをよく耳にします。実家の売却は、タイミングを誤ると税金の負担が増えたり、資産価値が下がったりすることもあるため、早めに判断基準を知っておくことが大切です。

本記事では、老人ホーム入居をきっかけに実家の売却を考える際、後悔しないための判断基準を分かりやすく解説します。

1. なぜ「実家の売り時」で悩む人が多いのか

老人ホームへの入居は、体調の変化や介護の必要性など、比較的短い期間で決断を迫られるケースが多くあります。そのため、実家の売却については「後回し」になりがちです。

さらに、実家には家族の思い出が詰まっており、「まだ売るのは早い」「親が施設に慣れるまで待とう」という気持ちが働くのも自然なことです。しかし、判断を先延ばしにしている間にも、固定資産税や維持管理の負担は発生し続けます。

「いつ売るか」を決めるためには、感情面だけでなく、資金面・管理面から見た客観的な判断基準を持つことが重要です。

2. 老人ホーム入居前に確認しておきたい3つのこと

実家の売却を検討する前に、まず以下の3点を確認しておきましょう。

・入居一時金・月額費用の総額:実家の売却資金を充てる想定であれば、必要な金額と時期を明確にしておく必要があります。

・名義と権利関係:実家が親名義のままか、共有名義かによって、売却手続きの進め方が変わります。

・家族の意向:将来的に実家を使う予定があるか、きょうだいの間で認識にズレがないかを早い段階ですり合わせておくことが、後々のトラブル防止につながります。

これらを整理しておくことで、実際に売却を検討する段階になったときにスムーズに動くことができます。

3. 実家の売り時を判断する3つの基準

1)資金面:入居費用とのバランス

老人ホームの入居一時金や月額費用の支払いに実家の売却資金を充てる場合、資金が必要になるタイミングから逆算して、売却活動を始める時期を決めることが基準の一つになります。売却には査定から引き渡しまで数ヶ月かかることも多いため、余裕を持った計画が必要です。

2)管理面:空き家期間が長引くリスク

誰も住まなくなった実家は、換気や通水が行われず劣化が早まるほか、固定資産税は住んでいる時と変わらず発生し続けます。適切な管理が行われないまま放置期間が長引くと、「特定空家」に指定され、税制上の優遇が受けられなくなるリスクもあります。空き家期間をどこまで許容できるかも、売り時を判断する材料になります。

3)制度面:税制優遇が使える期間かどうか

実家を売却する際、一定の要件を満たせば譲渡所得に対する税制優遇を受けられる場合があります。ただし、これらの制度には期限や適用条件が定められているため、「まだ大丈夫」と先延ばしにしている間に適用できなくなるケースも少なくありません。制度の詳細は個別の状況によって異なるため、早めに専門家に確認しておくことをおすすめします。

4. 売却を先延ばしにすると起こりうること

「まだ売らなくても大丈夫」と判断すること自体は、決して間違いではありません。実際に、急いで売却して後悔するケースもあります。

一方で、判断を先延ばしにしたまま何も準備をしないでいると、次のような事態につながることもあります。

・空き家の劣化が進み、売却時の価格が下がる

・固定資産税や管理費用の負担が積み重なる

・税制優遇の適用期限を過ぎてしまう

・家族間で「誰がいつ決めるのか」が曖昧になり、話し合いが難航する

大切なのは、「今すぐ売る・売らない」の二択ではなく、「いつまでに、何を判断するか」というスケジュール感を持っておくことです。

5. まとめ|迷ったら早めに専門家へ相談を

親の老人ホーム入居をきっかけに実家の売却を考える場合、資金面・管理面・制度面の3つの基準から、ご自身にとっての「売り時」を見極めることが大切です。

「まだ売らなくても大丈夫」と感じている方も、判断の材料や期限を知っておくだけで、いざという時に慌てずに動くことができます。

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